神奈川通公園の10月          神奈川通公園の四季へ    
ようこそ!"ご訪問ありがとうございます。"   
10月8日(水)                  
枯れ葉が一面に埋めている風景 ムクゲ タチアオイ 石畳に広がる落ち葉 クコ
枯れ葉が一面に埋めている風景 ムクゲ タチアオイ
石畳に広がる落ち葉 クコ
クコの花 イノコズチ イノコズチの花
クコの花 イノコズチ イノコズチの花
 10月8日(水)
 こんな時は、「さぞかし公園は荒れているだろう」と見に出かけた。落ち葉が一面に散っている。風は強くなかったせいか、小枝の数が少ない。枯れ葉が一面に埋めている風景は、深まりゆく秋の趣を感じ抱かせる。
 公園を一回りしてみた。花壇の草花が大分衰え、キバナコスモスも勢いがなくなっている。雨風の影響がここにも現れていると思えた。ムクゲの樹の下には花がだいぶ落ちている。普段でも、次々に落ちるが、台風の後だけにその数も多くなっている。樹を見ると、花数はまだたくさん残っている。大分花は落ちたが、まだまだ楽しませてくれるようだ。
 公園の南の隅に、タチアオイが無事に花をつけていた。この一角に数本あったが、親木などは既に枯れてしまっている。この1本だけが何とか生きを繋いでいる。来年は花をつけるだろうか心配になる。
 南の道路側に回ると、ここにも落ち葉が溜まっている。秋が深まると、このような景色は続く。集めても、集めても落ち葉は増えてくる。風に吹かれて、同じ場所に溜まってくる。下が地面なら、自然の美しさが伝わってくるが、石畳では趣が伝わってこない。
 公園内を見た後、京急の土手を見た。クコが咲いている。けっこう前から咲いていたが、あまり注目していなかった。季節の移り変わりをとらえておこうと撮影をした。花を見ると、蕾がまだたくさんあるが、咲いている花にはみずみずしさがなかった。これも台風の影響だろうか。
 撮影:10月6日(水)
 記  平成26年10月8日(水)(金)
 
10月10日(土) 
ヒナタイノコズチ 紐状の穂 断面は四角形 3681節付近は赤味を帯びる 対生表に長い伏せ毛がある
ヒナタイノコズチ 紐状の穂 断面は四角形 3681節付近は赤味を帯びる 対生
表に長い伏せ毛がある
裏に長い伏せ毛がある 小花 苞の下にある付属物
咲き始めたヤブラン  小花 苞の下にある付属物
 10月10日(土)
 イノコズチの名前は知らないが、秋に、野原や藪を歩いた時、小さくて細長いものが衣服について、中々取れず困った経験をした人は多いと思う。それがイノコズチと知れば、「ああ、あれか・・・」と頷けると思う。そのイノコズチが今は盛りと、至る所で見ることが出来る。そのイノコズチについて調べると、ヒナタイノコズチ、ヒカゲイノコズチ・・・などがあるという。それを知ると、「これらはどこが違っているのか」知りたくなる。そこで、日向によく見るヒナタイノコズチについて調べてみた。
 ヒナタイノコズチそのものは分かるが、「どんな花をしているか」と問われると、そこまでは分からない。今頃は花が咲いているはずである。果実になると、衣服につくので、分かるが、「何処が花か」注意して見たことはない。
 紐状の穂があり、その周りにかぎ状になった小花がついている。小花と云っても花には見えない。みんな果実のように見える。よく見ると、ほとんどがかぎ状になっているが先端のところはちょっと違っている。ひょっとしたらここに小花があるのかもしれない。そう思って、写真を撮ってみた。すると、雄しべのようなものが見えてきた。「間違いないようだ。」図鑑で調べると、細長い舟形のものが星形に並んでいる。そして、その中にちゃんと雄しべ、雌しべがある。ルーペで確認して、その位置を接写で撮ってみた。何枚かを見ると、「なるほど」と思えるものが見つかった。やはりここに小花があると分かった。小花が確認できると、さらに見たくものである。
 観察メモ
  茎:断面は四角形、節付近は赤味を帯びる。表面には毛がぎっしりついている。枝が互生して出る
  茎の平面は窪んでいるように見える。毛は角に集中している
  葉:対生、長さ7cm、幅4.5cm、表裏に長い伏せ毛がある
  花:花軸にかぎ状な小花がつく。
  小花:直径8mm、花弁3mm、花弁の先は尖る、雌しべ1本、雌しべの根元は膨らんでいる、雄しべ5本、外側に赤味を帯びた苞がある、長さは2.5mm
 考察
 花は穂(花軸)の下の方から上へと咲くようだ。穂(花軸)が伸びたものを見ると、下の方には花はない。先の方を見なければ、花は見つからない。しかし、下の枝でも穂(花軸)が出始めると、短くとも花は咲いている。花と果実の違いは、よく見ないと分からない。ヒナタイノコズチについての特徴は何とか掴むことが出来た。
撮影:10月7日
 記  平成26年10月11日(土)
10月27日(月) 
シロノセンダグサ シロノセンダグサ シロノセンダングサ:白色の舌状花が存在 アメリカセンダングサアメリカセンダングサ
シロノセンダグサ シロノセンダグサ シロノセンダングサ:白色の舌状花が存在 アメリカセンダングサ アメリカセンダングサ
アメリカセンダングサ シロノセンダングサ アメリカセンダングサの舌状花
アメリカセンダングサ シロノセンダングサ アメリカセンダングサの舌状花
 10月27日(月)
 アメリカセンダングサと思っていたものがシロノセンダグサになってからこの種の花を見ると、迷いが多くなってきた。センダングサ属について調べると、アメリカセンダングサやシロノセンダグサはセンダングサ属に属する。タウコギ、アメリカセンダングサ、シロノセンダングサ、コセンダングサ、コシロノセンダングサ・・・などがあるという。しかし、この中で頭に入れているのはアメリカセンダングサ、シロノセンダングサの2つである。まず、この2つをしっかり確認しようと思っている。
 最初この仲間の花を見たら、いずれもアメリカセンダングサにしていた。ところが、よく調べて行くと、白色の舌状花が存在するかどうかで、2つに分かれることを知った。白色の舌状花があれば、シロノセンダングサになる。そこで、アメリカセンダングサと見なしていたものを見直すと、ほとんどが白色の舌状花が存在していた。
 それからは、舌状花を注意して見るようになった。見ていると、わずかに見えるもの、はっきり見えるものと色々あり、迷いが深まってしまった。「舌状花は最初からあるのか、そのうち出てくるものか」さえ分からなくなってしまった。何時の花を見て、判断するのだろうか。
 先日、これはアメリカセンダングサかもしれないものを見つけた。花を見ると舌状花がない。舌状花が出てくるものかと思って、期間を置いてみたが、やはり出てこない。「変だなぁ」と思い、見て行くと、果実が出来ていた。「このまま舌状花は出てこないのでは」と思い果実を開いてみると、今まで見てきた果実とは違い、幅が広く短い果実が現れてきた。この形を見て、「アメリカセンダングサ」に近いと思えた。「本当だろうか・・・」今まで長いこと探しも求めていたものである可能性が高くなった。
 アメリカセンダングサには舌状花はないものとばかり思っていたが、調べるとあるらしい。「短くて、黄色い色をしている」ということなので、探さなければと思った。また、「アメリカセンダングサは水気のあるところにある」ことも分かってきた。そこでアメリカセンダングのありそうなところへ出かけ、見つけた花の舌状花を探した。しかし見つからない。最初は小花についている薄い鱗片が舌状花と思ったが、どの小花にもついているので、違うことが分かった。いくつか見ていると、「これがそうかもしれない」というものが出てきた。黄色く、花弁のようになっている。
 考察
 タウコギは水田などの水気の多い所にあるので、今まで見てきたものはアメリカセンダングサかシロノセンダングサになると思う。ただ、コセンダングサ、コシロノセンダングサについては全く検討していない。これを調べると、今までのことが、違ってくるかもあるかもしれない。
 撮影:10月7日  記  平成26年10月27日(月)
◎下記の欄外に広告が表示されることがありますが、作者とは無関係ですので、無視してください。